「グローバル・エイジ」のリーダーからの提言

ニューチャーネットワークス
ニューチャーアジア
代表取締役 高橋 透 2011年3月14日

3月11日午後2時46分頃に三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生し、その後、東北地方だけでなく、北海道、関東でも津波や火災などの甚大な被害を引き起こした東日本大震災。被災された多くの市民の方々、多くの企業、自治体の皆様に対し、心よりお見舞い申し上げます。何よりもまず、行方不明の方々を一刻も早く救出するとともに、被災された現地の方々の生活を支えるために、微力ながら、弊社社員一同可能な限りの努力をさせていただきます。

■私達が行うべきこと

我々はこの大規模災害にあたり、東京に所在する直接被災しなかった企業ということを、日本や社会における災害支援という役割として捉え、下記のようなことを行います。
 ①被災地の方のライフラインを最優先し、個人、企業あらゆるレベルで電気、ガス、ガソリン、水、食料の節約を徹底します。
 ②被災地におられる人、会社、自治体のために可能な限り、燃料、水、食料などの物資・資金の援助を行います。
 ③現地の受け入れの状況ができ次第、自社、自己の責任で支援活動に参加し、直接支援活動を行います。我々の持てる労働、スキル、知識を投入し、さらには心の面でのケアに全力を注ぎます。
 ④上記を我々が率先垂範して行い、さらには周りへの協力を呼びかけます。

■人は誰でも避けられないものがあることを認識し、その上で

映画や小説にもない、想像を超える今回の大災害で、被災地の方々の恐怖、不安、悲しみのお気持もまた、東京にいる我々の想像を絶するものだと思います。地震、風水害、どんなに努力し、対策を立てていても避けられないものがあります。今回のような地震災害もその一つだと思います。
このような時には、人は「思いやりと助け合いの行動」で生きのびるしかありません。
大変辛く、苦しいことではありますが、今回の状況に関し、まずは我々が深く共感し、被災しなかった者の責任として、強い意志と行動力で支援していきたいと思います。今回の様な大災害からコミュニティを復旧させ、少しでも良い方向に進めるためには「思いやりと助け合いの行動」が原点になると思います。

■どんな困難にあってもコミュニティを復活させる

個人も企業活動も、地域コミュニティ、国家など社会があって初めて存在するものです。今回の東日本大震災で私達は、社会そのものの復旧ということを最優先にしなければなりません。
現在の日本が存在するのも、私達日本人の先人が、関東大震災、阪神・淡路大震災などの幾多の災害を乗り越えて来たことよるものです。
東北地方は、日本の食と生活を守る農業、漁業などの第一次産業の中核地域です。また、昔の日本の村社会のよき伝統を引き継ぎ、勤勉で、人と人の心のふれあいを大事にする、おおらかで心豊かな地域でもあります。このかけがえのない産業や文化を、今回の大災害で失ってはなりません。なんとしてでも今回震災のあった東北地方の良きコミュティを復興させなければなりません。21世紀初頭のこの困難を、我々が主体になって乗り越えることが求められています。

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