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2006年10月4日 UP
ニューチャーネットワークス・文 |
( Q ) 競争優位となるコスト削減のポイントとは?
企業の悩み:
社長に「コスト優位を築け!」と言われ、原価の低減、工程の改良、人件費を含めた管理費の圧縮など行ってきました。しかし、このようなコスト削減努力も競合他社との競争優位につながっていないような気がします。「コスト削減」と「コスト優位」は違うものなのでしょうか。競争優位に結びつくコスト削減とはどのようなものなのでしょうか?
( A ) コスト優位の実現のポイントは、「規模の経済」、「経験効果」、「範囲の経済」の3つ
前回に引き続き、A社家電事業部長のY氏の話です。
「我がA社は私が担当する家電事業でいくつか大量生産と言えそうな製品はありますが、他社には及びません。あ、ただAV家電分野で広く使われる部品には、海外にまで外販をしているものもありますが……」。
さて。A社のコスト優位の実現のカギはどこにあるのでしょうか。
キーワードその1:規模の経済─生産シェアとコスト優位─
一般的に製造業では、生産量が増えるにつれて、製品一個あたりの生産コストは低減します。1億円の設備で100万個を生産するよりも、300万個を生産する方が1個あたり固定費は低くなります。大量に生産することで生産コストが低減されることを「規模の経済」といいます。
これは完成品メーカーだけでなく、部品などの供給業者にもあてはまります。より多くの供給先を確保することで部品1個あたりのコストが下がり、完成品一個あたりの生産コストの低減に寄与するのです。
ある製品・部品や部材の生産シェアが高い企業の多くは、他社よりも「規模の経済」が働くことで、コスト優位を実現しています。前回の薄型ディスプレイパネルの場合もそうですが、自社製品だけでなく他の完成品メーカーにパネルを供給することで生産規模が拡大します。それに伴い「規模の経済」が実現したことによって、コスト優位が確立すると考えられます。