【マネジメント基礎講座】ビジネスリーダー必須のマジジメントスキル


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VOL9 自らデコンストラクションを仕掛ける

第9回 2007年6月6日 UP
ニューチャーネットワークス・文
 
( Q ) バリューチェーンを再構築するために必要な変革の切り口とは?
 

企業の悩み:
いわゆる“成熟産業”に属しているわが社の株価はここ数年低迷したままです。既存のビジネスモデルを進化させ、戦略的に対応してきたつもりでしたが、もはやビジネスモデルの手直しだけではジリ貧傾向から脱することはできません。かといって、新しいビジネスモデルを創り出すのは容易ではありません。一体、どうすればよいのでしょうか?


デコンストラクション革命によって新しい価値を創造しよう

 世界最大手検索サイト運営企業G社の日本法人M社長の話です。


 「ネット革命が進展し、情報へのアクセスコストが低下した今日では、わが社の検索サービスはユーザーにとって極めて有用なツールになりつつあります。わが社の技術は、人の力を介在させずに、アクセス数が最も多く、そのユーザーにとって最も欲しいと思われる情報が上位に表示されるように工夫しています。さらに、検索サービスと連動している我々の「検索連動型広告」は、テレビ広告よりも消費者の購買行動に貢献できるものと考えます。そこで、わが社は大手ネット広告企業を買収し、本格的に広告業界を自社の戦場とすることを決意しました。これにより、今後はテレビ等の既存メディアとの間で、広告収入の獲得競争が激化することになるでしょう。このようなわが社の戦略に何か見落としていることはないでしょうか」。


 G社の検索エンジンは、該当ウェブページへのリンクの多さなどを基準にページのランク付けを行なうことにより、他社の検索エンジンよりも精度の高い検索を可能にしたことなどが評判となり、急速に普及しました。


 さて、こうした事業を行っているG社は既存の産業構造にどのようなインパクトを及ぼしたのか、見てみましょう。


キーワードその 1 :インダストリアル・バリューチェーン

 元々バリューチェーンは、自社の組織的強みの源泉がどこにあるのかを分析するために開発された内部環境分析のフレームワークです。しかし、最近では内部環境分析だけでなく、外部環境分析にも応用され、産業や業界全体の流れの中で、自社のビジネスモデルのバリューや問題点等を分析するという「インダストリアル・バリューチェーン」という考え方が浸透しつつあります。


 インダストリアル・バリューチェーンは、原材料から最終消費者に至るまでのモノの流れに注目して産業や業界全体を分解します。産業全体を鳥瞰することで、どこに利益が生まれているのか、あるいは自社が他社より弱いところはどこかを把握することができ、それが将来のとるべき戦略の判断材料になります。


図1:デジタルテレビ業界の例

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