| 2007年10月31日 UP ニューチャーネットワークス・文 |
( Q )競争の激しい市場で自社を健全かつ着実な成長に導くにはどうすればよいか。
企業の悩み:
業績が低迷し、赤字体質のわが社を立て直すため、工場の海外(ベトナム)移転と国内工場跡地の売却、間接業務の中国企業へのアウトソーシング、中高年正社員の退職勧奨および全社員一律の賞与の大幅削減等のリストラ策を実施し、今年度はようやく黒字に転じる見通しです。しかし、今期の営業利益額の増加ならびに営業利益率の改善は、生産拠点の海外移転による労務費の低下や間接業務の海外へのアウトソーシング化といったコスト削減効果によるものであり、とても業績回復とは言えないのが本音です。経営環境が一層厳しさを増す一方で、“リストラ疲れ”で社内の雰囲気もよどみがちなわが社において、これからやるべきことは何でしょうか?
中古書販売大手B社のS会長の話です。
「やり方を変えれば、商売のチャンスはいくらでもあります。しかし、そのためにはわが社が培ってきたノウハウを最大限活かし、お客様に新たな価値を提供していかなくてはなりません。わが社の経験と知識を融合して、今までにない斬新なサービスを生み出し、新たな市場に打って出ることが必要なのです」。
競合他社との競争が激しい市場では、成長が停滞するどころか、一歩間違えれば競争に敗れ、衰退してくだけです。ただ単に競争に勝とうする試みをやめ、「ブルー・オーシャン」と呼ばれる競争のない新境地に展開することが望まれます。今回、ご紹介するブルー・オーシャン戦略とは、著名な経営コンサルタントであり、経営学者でもあるW・チャン・キム教授が考案した新しい経営コンセプトです。
「ブルー・オーシャン」とは今はまだ生まれていない未知の市場空間を指します。具体的には、市場が未開拓であり、新たに需要を掘り起こすことで利益の伸びが大いに期待できる市場です。対照的に、既に存在し競争が行われている市場を「レッド・オーシャン」と呼びます。レッド・オーシャンでは各産業の境界線が既に引かれていて、各社が限られたパイを奪い合う“血みどろの戦い”が行われています。
今日のほとんどの産業の市場がレッド・オーシャンということができるでしょう。レッド・オーシャンでは、競合他社との競争に勝ち続けることが求められます。しかし、縮小傾向にある市場で限られたパイを奪い合っているだけでは好業績を保つことができません。新たな利益機会と成長機会をつかみ取るため、ブルー・オーシャンを切り拓かなければならないのです。
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