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プロフィール:高橋透
ニューチャーネットワークス:高橋透上智大学経済学部、旭硝子(株)コンサルティング会社を経て  現在ニューチャーネットワークスグループ代表。  事業戦略、新事業・成長戦略、アライアンス戦略、役員、経営幹部研修  などに従事。主な著書、訳書に「事業戦略計画のつくりかた」「図解技術  マーケティング」「GEワークアウト」など
 2008年4月9日 UP
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vol.9 いかに創造性を高めていくかが重要
高橋 透:文
 
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これからの生き残りの条件「クリエイティビティ」

 

 ビジネスの生き残りの条件といえば、これまで「高い生産性」「スピードアップ」といったことがよく言われてきました。よく考えてみるとこのような考えの背景には、ゴールが誰にとっても明確で、いかに少ない時間やコストで到達するかといった状況があったのではないでしょうか。


 しかしITが隅々まで普及した現在、「高い生産性」「スピードアップ」といったことは当たり前となり、ビジネスの差別化の要因にはなりにくくなっていています。生産性やスピードアップを向上させるITという手段が広くいきわたってしまったため、それらでは差別化しにくくなってきているのです。


 そこで改めて重視されてきていることが「創造性=クリエイティビティ」です。いかに独創的な顧客提供価値を創造し、それを達成させるためのビジネスゴール設定、ビジョンを構想できるかが、ビジネスの差別化と生き残りの新たな条件になってきています。


 リチャード・フロリダ氏著作の『クリエイティブ資本論」(ダイヤモンド社)の翻訳がこの3月に出版されました。本書は米国で2002年に出版された本ですが、世界の経済環境が大きく変化しつつある2008年の現在、より一層現実味をもった考えとして、私達に迫ってきているような気がします。


 リチャード・フロリダ氏は「クリエイティブクラス」を、「新しいアイデアや技術、コンテンツの創造によって経済を成長させる機能を担う知識労働者」(『クリエイティブ資本論」(ダイヤモンド社)引用)と定義しています。国家や地域、企業がいかにしてこの「クリエイティブクラス」を集め、活性化させるかが重要であるかを訴えています。


われわれの仕事環境は「クリエイティビティ」を発揮できるに状態になっているか

 

 「クリエイティビティ」という視点でわれわれの周りを眺めてみると、多くの反省すべき点が見えてきます。


●一年間の仕事の中で、どれだけ新たなコンセプトの仕事を生み出したか
●新たなコンセプトの仕事を生み出すことを目標に掲げ、時間資源を配分しているか
●新たなコンセプトの仕事を生み出すことを組織として評価しているか
●新たなコンセプトを生み出すために、どのような意識、思考、行動を心かげているか


 比較的短い期間、つまり1日や1週間の単位で考えた場合、新たなコンセプトを生み出す仕事に時間を費やしたかを振り返ってみるとどうでしょうか。もし皆さんの仕事が、単純な処理作業、少し時間はかかるが決められた手順で行なえば成果をだせる仕事、単に参加するだけの会議などの時間で占められていた場合、クリエイティビティの低下を心配してみる必要があると思われます。


 さらに、仕事の中で自由に発想し、行動する時間が極端に少なく、常に時間に追われ、守らなければならないルールでがんじがらめの状態であるようであれば、クリエイティビティという視点から見るとかなり深刻な状況かもしれません。


 クリエイティビティという視点でオフィス環境を眺めなおしてみると、アイデアを発想したり、深く考えたりする環境にはなっていないことが多いと思います。時間の使い方も、もしかしたら仕事中であってもすこし自由な時間をもって好きなことをしたり、スポーツをしたりするほうが良いかもしれません。


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