VOL.7 「現場力向上」のための抜本的解決策とは
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「現場力向上」のための抜本的解決策とは
2007年4月25日更新

「現場力低下」の「現場」とはどこか?

 一時期、「企業の現場力の低下」が叫ばれていたが、マスメディアのテーマとして一巡した後、あまり話題にのぼらなくなってしまったような気がする。しかし、私たちがコンサルタントとして経営者をはじめ管理職や一般社員の方と接する中で、今一番深刻な問題として感じるのは、まさにこの現場力の低下なのである。景気が回復して事業拡大のスピードが上がる一方で、人材不足も懸念されるためか、現場力低下の状況はどんどん顕著になってきているように思える。そこで今回は、この現場力低下の原因と抜本的解決策に関して述べたいと思う。


 まず、「現場」とは何かを考えたい。今から20年近く前、私たちが社会人になったばかりのころに比べて、最近、企業のあらゆるところで情報化が進んだせいか、いったいどこが「現場」なのか、わかりにくくなってきているような気がする。そこで、あらためて企業の「現場」について定義してみると、次のようになるではなかろうか。


・事業の成果創出にとって、なくてはならない業務を行うところ

・企画構想したことをアクションに移すところ

・日々変わる変化をにらみながら、対象に対して適切なアクションをとるところ

・実行したアクションにより、何らかの成果が出るところ

※この「・・・ところ」の「ところ」は、場所、人、設備などの「場」を示す。


 普段何気なく使っている「現場」という言葉も、このように定義づけてみると、その重要性をあらためて認識することができる。


図版1:現場力の低下の原因は2つある

 現場力低下の原因としては、一般に、「仕事の多忙化で十分な OJT ができないこと」「モノづくり離れ」「若い世代のハングリーさの低下」「行き過ぎたアウトソーシング」「コミュニケーション力の低下」などが挙げられる。中には「日本の教育レベルの低下」を挙げる人もいる。


 ここでは、現場力の低下の原因を「経営戦略・組織運営の失敗」と「現場そのものの失敗」の大きく2つに分けて考えてみたい。経営戦略・組織運営の失敗とは、現場の方向性を決める経営幹部にかかわる問題であり、現場そのものの失敗とは、現場で働く人、組織にかかわる問題である。ポイントは、現場力低下の問題を経営全体の問題として考えるということだ。


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