「優れた業績を出し続ける経営者やビジネスリーダーは、5、6年先が具体的に見えているわけではないが、社会や産業を変革するパーパスと企業の長期的な展望から、今やるべき戦略課題に全力で集中している」
ビジネスはもちろん、スポーツ、芸術、社会活動そして人生において最も重要なことは、この一言に尽きるのではないでしょうか。かけがえのない大切な課題に全精力をかけて挑戦することを通じて、結果として高いレベルの技術力、マネジメント力、リーダーシップ力が身につきます。
ニューチャーネットワークスは、1996年、日本経済がまったく先の見えない状況の中、私一人で創業しました。同時にインターネットが急速に普及し、あらゆるものがネットワーク化されていく、産業革命以来の大きな社会の進化への希望に満ちた時代でもありました。あれから四半世紀以上が経ちましたが、当社は今も、創業当時と変わらぬ志を持つお客様に支えられています。
そしていま、AIが急速に普及し、社会は創業当時のインターネット普及期以上に、大きく、そして速く変化しようとしています。この変化を正しく捉えるために私たちが大切にしているのが、「つながり(相互作用)の科学」というフィロソフィーです。私たちは、人・モノ・自然・AIという性質の異なる4つの主体を、いずれも経験から学び、判断し、他者とつながろうとする働きを持つ「エージェント」として捉えています。AIだけが賢くなる時代ではなく、人もモノも自然も、そしてAIも、互いに学び合い、つながり合いながら価値を生み出していく——その関係性の中でこそ、真の変化が起きると考えるからです。
この「つながりの科学」の中核をなすのが、3つの観点です。関係性「過去の認識を超えた人・モノ・自然とのつながりが、どう築かれていくか」、時間的価値「その関係が、いまと未来にどのような最高の経験・価値を生むか」、そして認知学習「AIもまた人類の意志を宿す存在として、私たち自身が経験から学び、変わり続けること」。この3つの観点なくして、AI時代の変化の本質を見誤ってしまう、と私たちは考えています。
「つながりの科学」は、私たちがこの時代をどう見るか、という世界観です。この世界観において、AIは人・モノ・自然と対等な、4者のうちの一つのエージェントにすぎません。私たちは「AIが人・モノ・自然を管理する」という言い方をしません。それは、対等であるはずの関係性を、AIを頂点とした上下関係にすり替えてしまうからです。そこで私たちが提供するのが、マネジメントAIエージェントです。これは、AI・人・モノ・自然という4つのエージェントの関係性を、診断し、実行し、継続的にモニタリングしていく役割を担う存在です。
そしてこのマネジメントAIエージェントもまた、冒頭に申し上げた考え方と、まったく同じ原理で動いています。5、6年先の環境を正確に予測しようとするのではなく、いま何が重要かという関係性の変化を絶えず感知し、そこに焦点を絞って実行し、その結果からまた学び、進化していく。5、6年先を見通す力ではなく、変化を感じ取り、今に集中し、実行しながら進化し続ける力——これこそが、優れた経営者・リーダーの姿勢そのものであり、私たちがマネジメントAIエージェントに込めた設計思想です。そしてこれは、AIエージェントだけの話ではありません。
冒頭の話に戻れば、私たち自身、そして戦略コンサルティングという仕事そのものが、同じ制約と、同じ姿勢の中にあります。私たちもまた、5、6年先を明確に見通し、確実な環境変化を言い当てることはできません。しかし、お客様にとって今何が重要かという戦略課題を見出し、その解決に全力を注ぎ、明確な成果を出すことについては、どこにも負けません。
それは、私たち自身も、そして私たちが提供するマネジメントAIエージェントも、同じ姿勢で変化と向き合い続けているからです。ニューチャーネットワークスは、このきわめて厳しい仕事を通じて我々自身が学び、成長し続けることこそが、皆様の成長と好業績に結びつくと信じ、日々努力してまいります。
株式会社ニューチャーネットワークス
代表取締役 高橋 透